大和国と伊勢神宮を結ぶ伊勢本街道は、別名・参宮本街道、伊勢中街道ともよばれていました。南北朝以後、伊勢国司北畠氏が現在の津市美杉町の多気に館を構え、多くの武士団が居住し初期城下町を形成したことや、伊勢参宮者の増大にともない多くの人々がこの街道を利用したと言われています。現在でも、旧宿場町に残された道標や常夜燈、古い町並みがかつての姿を今に伝えています。但し、国道368号線は全線に亘って道が狭く、特に櫃坂峠付近は十分な注意が必要です。道の駅美杉で休憩したら再び西へ向かうと奈良県に入ります。御杖の道の駅には「姫石の湯」という温泉施設もあり、旅の疲れを取るのに最適です。その後、長谷寺・室生寺を参拝し、最後に一年中花が咲き誇る滝谷花しょうぶ園を訪れるルートです。