今から約200年ほど前の文政年間に、岩手から秋田まで旅をした「繁太夫(しげだゆう)」という江戸の芸人がいました。繁太夫は、江戸深川に住む浄瑠璃の富本節を演じる太夫(芸人)でした。彼は、盛岡と宮古の道中や盛岡から秋田へ越える道すがら出会った当時の生活風景を「筆満可勢(ふでまかせ)」という日記に残しています。 走行ルートは、当時、繁太夫が歩いた宮古市から雫石町までの街道を、現在の国道46号・106号に照らしてご紹介するもので、今も道路沿いに残る美しい自然や歴史的な遺産、食文化に出会うことのできる道です。また、このルートには、貞任伝説(安倍貞任)や、義経北行伝説(源義経)が残っています。