上杉神社は上杉謙信を祀る神社で、全国から年間約180万人が参拝に訪れる米沢一の観光名所です。大正8年に大火で焼失しましたが、大正12年に伊東忠太氏により再建されました。米沢市上杉博物館には数千点に及ぶ上杉家ゆかりの国宝や貴重な品々が収蔵・展示されています。上杉家廟所は上杉謙信から斉定までの歴代の藩主の廟がある場所です。杉木立に囲まれた廟内は、藩の気風を示すかのように静寂につつまれています。国の重要文化財に指定されています。また隣にある法音寺は、上杉家の菩提寺で越後の春日山から移したものです。関が原の合戦敗戦後、上杉家は会津百二十万石から米沢三十万石に減移封。慶次は米沢に残り、堂森山近くの清水のほとりに庵(無苦庵)をかまえ、風化吟月を友とし、近隣住民と交流を深め、悠々自適の生涯を送ったといわれています。そのころ親しかった住民に贈った慶次所録の品々が、米沢市堂森の地で代々引き継がれています。