むかしむかし、常陸二ノ宮、那珂市静神社の森にいた四匹の兄弟狐が、「私たちの仲間には悪い心で人々を困らせている狐がいる。性の悪い仲間の罪滅ぼしに人助けをしよう」と誓い合い、長男源太郎は川を、次男甚二郎は野を、三男紋三郎は山を、四男四郎介は海を守ろうと各地へ別れ、神通力をもって人を幸せにしたお話しです。源太郎と甚二郎はそれぞれ那珂市の源太郎稲荷、甚二郎稲荷に祀られており、紋三郎は笠間稲荷神社(笠間市)、四郎介は四郎介稲荷神社(ひたちなか市)の御祭神のお使いとして、土地の守り神になったと言われています。