首都圏から関越自動車道で約1時間半。沼田の歴史を感じるドライブコースのご案内です。 沼田は北関東と越後を結ぶ要衝の地です。戦国時代には大名たちにより争われ、その名は歴史の表舞台にもたびたび登場します。現在にも残る歴史の跡をたどってみましょう。 まずは平八郎の墓へ。沼田平八郎は戦国時代以前より沼田地区の有力者であった沼田氏の最後の武将です。勇将と評判でしたが、ある時謀殺されてしまいます。平八郎が殺され、沼田氏は断絶してしまいます。平八郎は沼田大明神としてここに祀られています。続いては沼田城へ。沼田城は軍事上の重要拠点として、中世ごろより発展してきました。戦国時代には上杉氏・北条氏・武田氏各勢力によって争われ、その後しばらくは真田氏によって治められました。現在は城跡が公園として整備されています。 沼田では例年8月3・4・5日に沼田まつりが開催され、延べ20万人以上が集まる大きな祭りが開催されます。クライマックスはなんといっても伝統のある須賀神社・榛名神社の神社みこしの渡御で、特に最終日の夜に行われる渡御は熱気に包まれます。祭りの時以外でも、須賀神社では群馬県指定天然記念物にも指定された、推定樹齢400年以上といわれる大きなケヤキが、榛名神社においては桃山文化様式を継承し、扉に真田氏の家紋である六文銭が残る社殿が歴史を感じさせてくれることでしょう。最後は正覚寺へ。ここには沼田藩主真田信之の妻・小松姫の墓があります。さらに、建物は江戸時代後期の特徴を色濃く残しており、沼田市指定重要文化財に指定されています。※ドライブコースは2014年5月に作成いたしました。