塩の道は、江戸時代、海から塩などの物資を内陸の信州へ輸送した重要なルート。糸魚川~松本城下までの約三十里(120km)は千国街道といい、ボッカと呼ばれた荷運びや牛方などの史料・史跡などに触れると、古道の風情を感じることができることでしょう。まずは大町市の「塩の道博物館」へ。当時の生活史を学ぶことができます。「姫川源流自然探勝園」は、日本の名水百選にも指定された美しい水辺環境があります。「青鬼(あおに)集落」は、重要伝統的建造物群保存地区。青鬼神社や石仏群、棚田など、昔ながらの農村風景が残されています。白馬を北上し、国道148号・岩岳入口の信号を過ぎると右手に「青鬼集落・通」の標示板がありますが、見落としやすいのでご注意ください。国道148号をさらに北上し、栂池高原入口の看板を左折。松沢~南小谷までが塩の道「千国コース」で、旧街道をたどる整備された古道。車両は進入できません。所要時間は徒歩で片道約3時間半かかります。「牛方宿」、「千国の庄史料館・千国番所跡」には駐車場があります。「道の駅小谷」には天然温泉「深山の湯」が併設されていますので、疲れた身体を癒してください。