大阪・熊野街道は、摂津大坂の渡辺津(大阪市中央区天満橋付近)を起点に四天王寺(大阪市天王寺区)、住吉大社(大阪市住吉区)、堺、和歌山などを通り、紀州田辺を経て、中辺路または大辺路によって熊野三山へと向かう道筋でした。上町台地に広がる「難波宮跡」は、大化の改新後、飛鳥から都を移し京都長岡京に遷都するまでの約150年間、日本の首都としての大きな役割を果たしました。大阪歴史博物館は、難波長柄豊碕宮という宮殿跡に建ち、地下には実物の遺跡が展示されています。“生玉さん”の愛称で親しまれている「生國魂神社」。社伝によれば、神武天皇が御東征の折難波に到着され、現在の大阪城のあたりに生島大神、足神大神を祀られたのが創祀(そうし)だといわれています。推古天皇元年(593年)、聖徳太子により建立された「四天王寺」。伽藍配置は「四天王寺式伽藍配置」 といわれる日本では最も古い建築様式の一つです。約1800年の歴史を持つ「住吉大社」。初詣といえば「すみよっさん」と言われるほど広く親しまれています。毎月の初辰日に行われる“初辰まいり”、6月14日の“御田植え”、7月の“神輿洗神事”“住吉祭”と伝統行事も盛んに行われています。※施設の閉館やイベントが中止になる場合がございます。事前にご確認ください。更新:2022年8月