戦国時代の軍師黒田官兵衛が生涯愛し続けた一人の女性、光姫(てるひめ)のふるさとには、中世戦国時代のロマンに満ちた見どころがたくさんあります。山陽自動車道加古川北ICから、811年創建の由緒ある寺院、安楽寺へ。元々は城山の山頂にありましたが、1380年に赤松氏が城を築く際に現在の場所に移されました。赤松氏の没落後、城主櫛橋氏によって浄土宗寺院として再建されました。安楽寺から車で5分ほどで志方の城山登山口へ。城山は、秀吉の播磨攻めの時に落城したといわれている、中道子山城(別名赤松城)があった山で、登山道も整備されています。そこから南下し車で5分で円照寺へ。花の寺として知られる円照寺境内の梵鐘は、秀吉が中国平定の戦いで使用した陣鐘を帰京の際に置いていったものといわれており、市指定文化財となっています。円照寺から西に進み、高畑南の信号を南下し観音寺へ。観音寺は、黒田官兵衛のただ一人の妻である光姫(てるひめ)が生まれた、櫛橋家の居城の志方城跡です。最後に観音寺から南下し車で10分ほどで神吉の常楽寺へ。常楽寺は戦国時代の神吉城跡です。境内には神吉城主、神吉頼定のお墓があります。