百人一首に詠まれた風景を探して旅してみませんか?歌の詠まれた時代は飛鳥時代に始まり、鎌倉時代までの約600年間に渡り、年代順に100番まで歌番号が付けられています。 最初に、歌番号1番の天智天皇ゆかりの地、明日香を訪れます。古代飛鳥は6・7世紀に蘇我氏や物部氏により繁栄し、645年には中大兄皇子(後の天智天皇)らが蘇我氏を倒した「大化の改新」の舞台となりました。現在でも石舞台古墳をはじめ、多くの史跡や文化財、伝説が残ります。次に藤原の鎌足ゆかりの談山神社を訪れた後、さまざまな歴史や伝説の残る吉野大峯へ向かいます。吉野山は、春は山全体が桜の花で覆われ、秋は鮮やかな赤や黄色の紅葉で染められ、多くの人々で賑わいますが、かつては山深い信仰の山でした。修験道の総本山・金峯山寺蔵王堂(国宝)を訪れたら、大峯修験道の天川村へ向かいます。神聖な空気の流れる吉野大峯・天川村で、百人一首の世界に想いを馳せてみましょう。