「近畿の屋根」と称される大峯山脈は、近畿最高峰の八経ヶ岳を擁(よう)し、日本百名山のひとつにあげられています。この山脈から流れ出す清流により、天川村は「水の郷百選(国土庁)」に選ばれるとともに、洞川湧水群は「名水百選(環境庁)」に選ばれています。天川村はまた、歴史の宝庫です。役の行者を開祖とする修験道や、皇室をはじめとするわが国の政(まつりごと)の中心人物たちと深いかかわりをもちつづけてきました。修験道根本道場で今も女人禁制を貫く大峯山山上ヶ岳や龍泉寺などが、静かに歴史を物語ります。秘められたその歴史は、絵巻物語にして天川村総合案内所前に展示されています。修験者たちが身を癒してきたこの地に湧き出る温泉は、名水の地にふさわしく無味無臭の単純泉で、各旅館や洞川温泉センターなどで楽しめます。また天川村では毎年4/29(祝)に「名水まつり」が開催されます。ぜひお出かけください。