金田一耕助や横溝正史ゆかりの地を巡るドライブコースをご紹介します。満奇(まき)洞 歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と詠んだことから、満奇洞といわれるようになった。悠久の時間と水が刻んだ幻想的な造形を楽しむことができる。また、鍾乳洞をめぐる謎の怪奇にあふれる長編「八つ墓村」の舞台で映画のロケ地となっている。広兼邸 1800年頃、銅と弁柄(べんがら)の製造で巨大な富を築いた広兼氏の大邸宅。城郭にも劣らない堂々たる石垣は特に圧巻で、当時の富豪ぶりを今に伝えている。映画「八つ墓村」の舞台としても有名。中世夢が原 市場や職人の家、武士の館など中世の「むら」の様子を、忠実に再現した本格的な歴史パーク。当時と同じ工法で家を建て、当時使っていた道具や民具をそろえている。園内の「詰所」では、2019年に放送されたNHKドラマ「八つ墓村」の撮影が行われた。旧矢掛本陣石井家住宅 矢掛町は、江戸時代に参勤交代の宿場町として栄えた。今もなお昔の面影を保つ旧矢掛本陣石井家住宅では、2019年に放送されたNHKドラマ『八つ墓村』の撮影が行われた。ドラマのシーンを思い浮かべながら、ぜひ、歩いてみては。清音駅JR伯備線と井原鉄道が乗り入れる駅。小説『本陣殺人事件』において、玉島にいた金田一耕助が倉敷駅から伯備線に乗り換え、事件解明のために降り立った駅である。総社市まちかど郷土館1910年に「総社警察署」として建てられた、総社市で現存する唯一の明治洋風建築。『悪魔の手毬唄』や短編『心』、『絵馬』において登場し、金田一耕助は何度かこの「総社警察署」を訪れている。現在は資料館として「備中売薬」や「い草・畳表」などの伝統産業を展示している。横溝正史疎開宅 横溝正史が70年以上前の疎開中に家族とともに暮らした家が、当時のたたずまいのまま保存されている。ここはミステリー作家の江戸川乱歩も訪れ、横溝と縁側で撮影した写真も展示されている。真備ふるさと歴史館江戸時代、この地を治めた岡田藩の文書をはじめ、当時の村人の暮らしや村の支配、産業の工夫などを示す資料を公開。館内には、横溝正史コーナーが設けられ、著書や机・文具など遺品が陳列されている。旧野崎家住宅 江戸時代後期に大規模な塩田を開き、「塩田王」と呼ばれた野崎武左衛門の屋敷。風格ある建物群は、ドラマ『犬神家の一族』のロケ地にも使用された。周辺にあるジーンズストリートには、地元ジーンズメーカーのショップが連なり、ショッピングも楽しめる。むかし下津井回船問屋 明治時代の回船問屋の建物を復元した資料館で、当時の商家の様子がうかがえる。歩いて10分ほどのところにある旧下津井駅跡は、廃線となった下津井電鉄の終点駅で、路線の大部分は風の道として歩行者・自動車専用道となり、今も多くの人に楽しまれている。映画『悪霊島』のロケ地となった。鷲羽山レストハウス のどかな瀬戸内の島々と雄大な瀬戸大橋を見渡しながら、お土産選びや休憩が楽しめる。少し歩いて登ったところにある鷲羽山展望台は、『悪霊島』冒頭の場面で、金田一と盟友磯川警部も訪れた絶景スポットだ。住吉港(みなと・こばなし)本土と笠岡諸島を結ぶ連絡船乗り場。ここから始まる、笠岡諸島の旅。日常を忘れて、のんびりと「島時間」に身をゆだねてみてはいかがだろうか。映画『獄門島』(監督:市川崑)の冒頭、金田一と了然和尚らが出会う場面がこの近くで撮影された。また、映画『悪霊島』(監督:篠田正浩)の印象的なラストシーンの場所でもある。金田一耕助ワールドをお楽しみいただいた後は、笠岡ICからお気を付けてお帰りください。※天候により河川の増水・土砂崩れ等、ルート変更を余儀なくされる可能性があります。※このドライブコースは日帰りの設定ですが、日を分けてゆっくりとお楽しみください。