中国山地は良質の砂鉄と豊かな森林資源に恵まれ、古くからたたら製鉄が盛んな地帯でした。とりわけ奥出雲地方で18世紀半ばから約170年間にわたって操業された、菅谷たたら山内の「菅谷高殿」は、最盛期には年200トンもの鉄を生産しました。現在は「鉄の未来科学館」や「鉄の歴史博物館」、「菅谷たたら山内」などの資料館で、製鉄の歴史などを学ぶことができます。また、安来市広瀬町にある「金屋子神社」は全国にある金屋子神社の総本山として、大祭には製鉄関係者が多く訪れます。「和銅博物館」のある安来は江戸時代、周辺山間部で生産された鉄の積み出し港として栄えました。現在はハガネ生産の町として重要な役割をはたしています。※雲南市吉田町のあたりは道の狭い所があります。大型の車輌はご注意ください。