四国霊場第十三番札所「大日寺」から第十四番札所「常楽寺」へと向かいます。「常楽寺」は奇岩層を生かした石段を登って見る境内は流水岩の見事な景観とも相まって、地球全体の歴史をそこはかとなく感じられます。本尊は弥勅菩薩。ここへは徳島史跡公園の標識に沿って行けるかどうかがポイント。寺近くになると道が3方に分かれるのですが、真ん中の鳥居の脇を通って行けば坂道にある駐車場に辿り着きます。続いて四国霊場第十四番札所「常楽寺」から第十五番札所「国分寺」へ。「国分寺」は十四番札所からは、目と鼻の先となります。迎えてくれるのは「聖武天皇勅願所」と彫られた石で、本堂左脇に残る庭園は立派な景観です。本尊は薬師如来。トイレの神様としても信仰されていて、おねしょ防止に効果とも。続いて、四国霊場第十五番札所「国分寺」から第十六番札所「観音寺」へ。本堂内に掲げられた「炎に包まれた女人の絵」が戒訓を伝えるものの、周囲の生活環境と一体化していることから、よほど凛とした心根でないと願いも届かないのではないかと思われます。本尊は千手観世音菩薩。ここへの道もまた細い生活道路となります。続いて、四国霊場第十六番札所「観音寺」から第十七番札所「井戸寺」へ。「井戸寺」は威風堂々した構えの中にある日限大師堂で、その中にある井戸を覗き込んで、もしも水面に自分の顔が映らなかったら3年以内に不幸が訪れるという話もあります。本尊は七仏薬師如来。続いて、四国霊場第十七番札所「井戸寺」から第十八番札所「恩山寺」へ。第十七番札所からは20km近く距離があって、しかも市内中心部を通過するため気は抜けません。県道30号線から県道1号線へ曲がる角は見落としがちなので注意が必要です。本尊は薬師如来。寺への道中、朱塗りの橋を渡った先にある大師お手植えの毘欄樹は見事で、心を洗う散策も楽しめます。続いて、四国霊場第十八番札所「恩山寺」から第十九番札所「立江寺」へ。本堂内格天井に描かれた花鳥園や宿坊の襖絵は「立江寺」の見どころです。但し、この「立江寺」は八十八か所に4つだけある関所寺の一つで、邪心を抱く者には天罰が下るといわれる場でもあります。本尊は延命地蔵菩薩。十八番札所からの山を下りた道を右折して、県道136号線をしばらく走り、左手に現れる立江川を渡ると駐車場があります。このルートにおける前半部分は近接してますが、人も車も多い市内中心部を抜けることになりますので、運転にはくれぐれもご注意願います。