第四十番札所からは“菩提の道場”伊予路に入ります。四国霊場第三十九番札所「延光寺」から第四十番札所「観自在寺」へ向かいます。「観自在寺」は山号にもあるように、かつては平城天皇はじめ皇室にゆかりの深かった寺です。本尊は、薬師如来。「延光寺」から国道56号で「観自在寺」に向かうルートが一般的です。続いて、四国霊場第四十番札所「観自在寺」から第四十一番札所「龍光寺」へ。「龍光寺」は地元では“三間のお稲荷さん”として知られ、その名のとおり明治の神仏分離令以降は旧本堂が稲荷神社となり、寺との渾然一体になった藤儀名雰囲気が印象的です。本尊は、十一面観世音菩薩。「観自在寺」から国道56号で「龍光寺」に向かいます。続いて、四国霊場第四十一番札所「龍光寺」から第四十二番札所「佛木寺」へ。「佛木寺」は大師が巡錫中に宝珠を抱く楠に出会ったことからその楠で本尊が作られたとされ、旧暦6月の“胡瓜封じ”供養などで有名です。本尊は、大日如来。「龍光寺」から県道に戻って北に進めば「佛木寺」です。続いて四国霊場第四十二番札所「佛木寺」から第四十三番札所「明石寺」へ。「明石寺」は源頼朝が池禅尼の菩提を弔って一宇を建立した歴史から改められた山号で、風格や趣深さなどは一級品です。本尊は、千手観世音菩薩。「佛木寺」から県道31号線を一山越えて北に向かえば県道29号線に突きあたり、西へ進み「明石寺」へ向かいます。