6月、あじさいが見頃を迎える北九州市の南西部へ。梅雨に入り、気分も湿りがちなこの季節に、華やぎを添えてくれるあじさい。北九州市若松区の高塔山公園では約6万7800株が咲き競い、紫やピンクの花々で目を楽しませる。6月は2日間にわたり「若松あじさい祭り」も開かれ、イベントなどで大いに賑わう。空模様を気にせず1日過ごせるのが、いのちのたび博物館だ。体長が35mもある恐竜・セイスモサウルスや映画で人気のティラノサウルスなどの骨格標本を展示。今にも動いてきそうなダイナミックな姿で迫ってくる。また、太古の北九州を再現したジオラマを背景に恐竜の模型がリアルに動くエンバイラマ館に心ワクワク。地球上に生息する多様な生物の剥製なども所狭しと並び、まさに生命の進化をたどる旅に出かけられる。 夜景が素晴らしいスポットもある。あじさいがさく高塔山公園は日本夜景遺産に認定。八幡東区中南部にそびえる皿倉山は新日本三大夜景の一つに選ばれている。この時期、雨で空気中の浮遊物があらわれ、いっそう美しい夜景が眺められるだろう。