佐賀県を象徴する山のひとつ、天山を仰ぎみる緑豊かなまち、多久。この地を広く知らしめているのが多久聖廟です。多久家の第4代領主・多久茂文公が地元のために開いた学問所のシンボルとして建てたもので、廟内には孔子像がまつられています。地元に貢献した名士といえば、多久出身の炭坑王・高取伊好も挙げられます。花や紅葉の名所ともなっている西渓公園の整備、寒鶯亭の建築を通して、当時の村に寄与しました。公園は山々の自然を生かした開放的な造りで、郷土資料館などもあり、のんびりとした時間が過ごせます。また、孔子にあやかって造られた孔子味噌を使うご当地グルメなど、多久では「食」も楽しめます。地元で昔から人気を呼んでいる生そばやカレーがあり、どれをいただくか迷うこと間違いなし。山里で作られる素朴なまんじゅうもおいしいですよ。